1. 植栽時から少ない本数を植えれば、間伐をしなくても良いのでは?

木材として商品価値のある木材は、まっすぐな材となります。

スギやヒノキ、マツなどの針葉樹は密集して植える事によりまっすぐ育ちます。

まばらに植えると、先細りした木になってしまいます。

商品価値、つまり、価値のある山林を作るためには、密集して植えて、間伐をしながら、優良材を作っていく必要があります。

 

2.どの程度間伐を実施すれば、京都議定書で決められた削減量をクリアできるの?

京都議定書内の削減リストで最も高いウェイトを占めるのが、適切な森林管理による二酸化炭素の吸収源となります。

 

これは、1,300万CO2-t(基準年(平成2年)総排出比 3.8%) に相当します。

これを実現するためには、平成19年度から平成24年度の6年間で毎年55万ha合計330万haの間伐を実施する必要があります。 

 

 

3.間伐で伐採された木はどの程度使用されているの?

間伐材の利用状況(民有林)

年度 材積
  平成10年度     238万㎥   
  平成11年度   212万㎥
  平成12年度   274万㎥
  平成13年度   277万㎥
  平成14年度   279万㎥
  平成15年度   283万㎥
  平成16年度   284万㎥
  平成17年度   284万㎥
  平成18年度   324万㎥
  平成19年度   344万㎥
  平成20年度   368万㎥
  平成21年度   423万㎥

4.主伐と比べて間伐はどの程度大変なのですか?

主伐とは、適齢期に達した樹木を販売目的で、ある一定の面積に存在する樹木を全て伐採する事です。

間伐とは、木の生長を促す為に一部の樹木を伐採する作業の事です。間伐には、生育の悪い樹木を選んで(選木)伐採する定性間伐と一定量無作為に伐採する定量間伐があります。

主伐と異なり、間伐を実施する為には、作業道を整備したり、作業道が無い場合は、索道によって丸太を運ぶ必要があります。間伐は搬出の手間がかかる事から主伐と異なり作業代がその分多くかかります。高性能林業機械を導入しても、3~4割程度間伐の方がコスト的に割高になります。

(定性)間伐と主伐のイメージ
(定性)間伐と主伐のイメージ

5.定性間伐と定量間伐の違いを教えてください。

定性間伐は、貧弱な樹木を選木して伐採し、優良木を残す間伐方法です。

長い時間をかけて、住宅用の建築木材を作る場合に向いています。

定量間伐は、残す量に重点を置いて、伐採搬出が容易になるように機械的に一定量の伐採を行う間伐方法です。

定量間伐には、木の良しあしに関係なく、一定の列に存在する樹木を伐採する列状間伐があります。

列状間伐は、不良木が残ってしまうという欠点もありますが、選木の手間や伐採・搬出の手間が省ける事から定性間伐に比べて低コストで伐採・搬出ができます。

列状間伐
列状間伐

6.間伐で使用する林業機械について教えてください。

木材価格下落により、林業作業の効率化が急務となりました。

このため、1990年頃から欧米で使われている高性能林業機械の導入が国内でも進んできました。

主な高性能林業機械には、ハーベスタ、フォワーダ、スイングヤーダ、タワーヤーダ、フェラーバンチャ、スキッダ、プロセッサなどがあります。

名前 役割 説明
ハーベスタ 伐倒,枝払い,玉切り,集積

欧米では主力の高性能林業機械。

複数の作業を1台の機械で行えるため

一貫した機械化が可能。

以下で動画を見れます。

ハーベスタを使ったヒノキ造材

フォワーダ 集材 造材された材を積み込み運搬する車両機械
スイングヤーダ 簡易索張方式の集材機

油圧ショベルにウィンチを付けてアームを

タワーとして利用する。

タワーヤーダ 架線集材する為の集材機(急傾斜地)

スイングヤーダよりもタワーが高く、

急傾斜地などでの架線集材を

行う事が容易。

フェラーバンチャ 伐倒、集積

立木を伐採し、集材土場まで

伐採した丸太を運びます。

あまり普及してないようです。

スキッダ 集材

丸太の一端を引き上げて引きづりながら

集材土場まで丸太を運ぶ機械

プロセッサ 枝払い、玉切り

何故か日本では主力の高性能林業機械。

ハーベスタと比較すると、伐倒機能が無い。

多分作業道が普及していない為伐倒機能は

人手で行っている為と思われる。

ハーベスタ(Keto100)
ハーベスタ(Keto100)
フォワーダ
フォワーダ